fc2ブログ

第六話 安定のタイトル無視(これも)

夕焼けが黄金色に輝き、
辺りにはひぐらしの声が澄みわたる。

五月蝿いほどに叫び抜いた油蝉は、
生まれ同様地に落ちた。


人も同じだ
死ぬ時も生まれる時も床の上




いや、私も地の上で死ぬ所だったのか。

少女はフィルムに包まれた空を
少し、物悲しげに眺めた。

その窓に映る自らの顔と、その顔についた水泡を見て思った。



ふっと、少女は無機的にパソコンの電源に手を伸ばした。


やはり、私に蝉は似合わない。
自らが籠の鳥であることに満足している自分が居る。

半ば反射的にお気に入りからひとつ、
ある掲示板サイトを開いた。

見慣れた木目調の背景が私を普段どうり出迎えた。
なんとなく、近寄りがたい雰囲気。ただし少女もその一員であった。


みんな顔を合わせず笑いあう毎日。
消して本物で無いと言う者も居るかもしれないが、私にとってそれは現実だった。

あのスレはまだそこに在るのか…

いや、有る筈もない。あれから何日も後の出来事なんだ。


ちょっとした憂鬱。しかし廻る脳裏に過ぎる顔。


今ここにいるのも、あの少年のお陰なのか。
と、言ってもほとんど覚えていない。僅かに茶色っぽい黒髪だった事ぐらいしか。

そう、それとカツン、という音。




彼は元気にしているのだろうか。

その時、突然とドアに響く音

そう、噂をすれば、か。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tasumarin.blog.fc2.com/tb.php/93-b8679923
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【第六話 安定のタイトル無視(これも)】

夕焼けが黄金色に輝き、辺りにはひぐらしの声が澄みわたる。五月蝿いほどに叫び抜いた油蝉は、生まれ同様地に落ちた。人も同じだ死ぬ時も生まれる時も床の上いや、私も地の上で死ぬ...

  • 2012/06/12(火) 23:14:01 |
  • まとめwoネタ速neo