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小説三話目。少女目線だよ

終わりだ。



とうとう終わらせる事が出来る。




私の運命を…
私は、産まれながらに原罪を背負って生きて来た…


色素性乾皮症



それが私の原罪の名前


外に出ることは許されない。
今ならアダムとイブの気持ちも判る…


あらゆる電化製品の微量な紫外線すら私を蝕もうとやっきになった。
常に私の瞳には紫外線保護フィルムが映りこむ。

寝る時を除いて。

出来ればずっと眠って居たいとも思っていた。
それも時機にかなうだろう。

不思議とあつくは無い。
むしろすごく冷たい
これが「死」と言う者なのだろう。


どろり、私を覆う黒
死神のマント そう比喩表現を使ったものも居た


苦しくは無い、むしろとても心地いい。
このまま生きて来た全てを忘れてしまいたい…


黒は冷たく冷やかだがとても優しい


恍惚のなかに香りが漂ってきた。


甘ったるく、それでいて清々しい。
ただ何処かで嗅いだことの嗅いだことのある香りだ。
とても懐かしいような。この香りはまるで…











母さん……!



母さん…

ぐらり、揺れる憧憬
ああ、思い出した。全部!

母さん…
もう、会う事は無いと思っていた。

ふわり、漂うあまい香り



来るなッ!あんたは…






私を置いて死んだんだ。



いやだ、死にたくなんて、ない!

生きていたい生きていたい生きていたい
生きていたい生きていたい生きていたい
生きていたい生きていたい生きていたい
生きていたい生きていたい生きていたい


辛い、苦しい。

これが生きるという事か


皮膚が沸騰するように痛い。
しかし不思議とそれを求めていた。


ぐらり、揺れる大地


目を開け映ったのは夏の青い空
その空は普段見る空よりとても広い気がした

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終わりだ。とうとう終わらせる事が出来る。私の運命を…私は、産まれながらに原罪を背負って生きて来た…色素性乾皮症それが私の原罪の名前外に出ることは許されない。今ならアダム...

  • 2012/06/09(土) 04:56:49 |
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