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第八話 昨日は更新忘れたわけじゃないんだからね///…嘘ですごめんなさい

人間は女性と男性で思考回路の根本が違うと言われている。
女性は感情的、男性は機械的、と。

感情、という物を持っているのがきたかわかるかのよういは人間だけだと仮定する。
その場合、女性脳の方が進化していると言えるだろう。

しかし、後先考えずに動くのは、

感情的なのか?機械的なのか?


そう、今回の事のように…




「はい、どちらさまでしょうか。」
まるで誰が来たか判ったかのように彼女は言う。
いや、現に判っているのだから。

「命の恩人」…まあそうなのだろうが
自殺を邪魔されたというか、そうでないというか。

日の方角は扉と逆。大丈夫だろう、少しなら。
蝶番の軋みが響く。


「あー…こんにちは……」

扉の前に立っていたのは少年だった。
ただ、彼には右腕が無かった

驚く事でもない。彼女もまた奇病なのだから。
平静を保てるだろう。

普段なら。

彼女は一つの事実を思い出した。



3年前、母が死んだ。

それは事故だった。
死亡者は18人、重体が2人、重症、軽傷が一人ずつ、行方不明が二人

それを、私はテレビの画面を眺めるしかなかった。
私は事件の全貌を、脳裏に焼き付けるしかなかったのだから。


事件の全貌 
道路に飛び出した少女を庇い少年が重体、少女は軽傷
バスが彼らを轢き壁に衝突、爆発と炎上
バス内の殆どが死亡、一人が全身不随の重体、皮肉にも投げ出されたバス運転手は軽傷。

それを見ているしか無かったんだ。私は。
私は怪我すら出来なかった。
ただのギャラリー。当事者になれない。


誰かを恨むしか無かったんだ。


私は恨んだ。

運転手を、
飛び出して来た少女を、
只々死んでいった母を、

そして、庇って一人怪我をした少年を。

その特徴、怪我をした部位まできちんと覚えている。


片手片足を切断する重体。


そう、間違いない。目の前にいるのは、あれほど恨んだ…






気付けば彼女は、一人台所へと向かっていた

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

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